2025.03.07NEW
茨城県つくばエリアでカーラッピング、ペイントプロテクションフィルムを施工販売しているボイジーです。
みなさんこんにちは!ボイジー代表の古川です。
実は最近お客様からこんな画像を見せてもらったのですが、ネットでご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
2024年8月頃に投稿されたこの画像は中国のとある場所で撮影されたもののようで、あっという間にネットで拡散されました。
ちなみにお客様が教えてくれたURLがこちらです。←クリックすると画像を紹介した記事に飛びます。
この記事を見たお客様は新車を購入後、弊社でPPFを施工したいと考えていらっしゃったのですが、この画像をみてびっくりしてお問い合わせをいただきました。
教えていただいたURLの記事を見ると、他にも同じようにボンネットが膨らんでいる画像が並んでおり、中国製の車だけでなくドイツの高級車もありました。中国では夏にとんでもない高温になるためとか、ラッピングなどのフィルムが膨らんだとか、中国では「車がご懐妊」と呼んでいるとか・・・
さすが中国すげーと思っていましたが、お客様は昨今の日本も異常な夏の暑さが続いており、フィルムを貼って大丈夫かとご心配されたようです。
他にもこの画像に関する記事があるかと思い「ボンネットが膨らんだ車の画像」で検索してみたところ、ブログやSNSで取り上げていらっしゃる方が何人かおられました。その記事を読んでみるとコメント欄にはフィルムが暑さで膨らんだ、施工不良が原因だ、中国のフィルムや施工技術は信用できないなどなど、色々なコメントがありました。それだけ多くの方が関心を持たれたんだなーと思いました。逆にラッピングがこういうことになってしまうという変な誤解が生じていることにも不安を覚えたので、今回コラムを書くことにした次第です。
結論から言いますと、この画像はフェイクです。
冒頭に挙げた画像は明らかに車体色と違うのがわかります。フィルムは伸ばすと薄くなりますので元の色から変色しますがこれは明らかに色がおかしいですね。
他の画像では元の色のまま膨らんでいるので伸びたフィルムではないことがわかります。いくら炎天下とはいえ、フィルムはここまで伸びません(笑)。
またボンネット以外の部分に異常がみられないことにも違和感を感じます。
ちなみに僕も以前施工した車でフィルムに熱を入れすぎて破裂した経験があります。段差のある部分を施工した時に、空気の抜ける場所を作るのを忘れてヒートガンを当ててしまい、フィルムがお餅のように膨らんで破裂しました。でもフィルムが膨らんだのは空気が入っていた部分だけで、周りのフィルムが浮き上がることはありませんでした。なので画像のようにボンネット全体のフィルムが膨れて浮き上がるなんてことは起こり得ないことを知っています。
でも知らない人が見たら本気にしてしまうかもしれませんね。
でももしフィルムの下に空気が残っていたら、熱で膨張してしまうんじゃないの?と思われた方もいるかもしれません。プロの施工ではエア残りなどがないようにしっかりと施工した上で、熱を加えて空気が残っていないことを確認する工程を踏んでいますので心配ありません。またカーラッピング専用フィルムは糊の面に細かな溝(エアチャンネルといいます)が切ってあり、空気が抜けるような構造になっているので、エア残りはほとんど発生しないのが実際です。
と、ここまで書いてきましたが、一番の心配はこういったフェイク画像が拡散されてラッピングに挑戦してみようと思った方が諦めてしまうということです。
さすがにここまでの現象は起こりませんが、フィルムも万能ではないのでメリットばかりではありません。意外と知られていないデメリットも存在します。
ボイジーではご来店いただいたお客様にお車のご使用状況、保管状況を伺ってからどのフィルムを施工するかご提案をしています。メリット、デメリットはお客様の車によって変わってくるものなので、その点をしっかり確認、ご説明させていただいた上でご依頼を承っています。また施工後6ヶ月の保証を付けているのもそのためです。
もしこれからラッピングやPPFに挑戦してみたいという方は、お気軽にお問い合わせくださいね。またフィルムに関するご質問も受け付けています。こんな話を聞いたんだけど本当なの?というご質問にもプロの経験からお答えさせていだだきます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。ボイジーのブログは毎週金曜日に更新しています。
次回はランエボのラッピングのお話です。お楽しみに!
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