2021.07.16
茨城県土浦市でラッピング、プロテクションフィルム、コーティングを展開するボイジーです。
みなさんこんにちは!ボイジー代表の古川です。
今回は僕がこの業界に入ってからずっと憧れていた仕事のお話です。車の中でも最もカスタムが施されたものといえばレーシングカーになると思いますが、その中でもフォーミュラカーはまさにカスタムの塊ですよね。当然カラーリングもより目立つものが求められます。僕がラッピングを習った師匠達のようにトップクラスのインストーラーならレースのお仕事をいくつも抱えています。そんな訳で僕もいつかはレース車両に携わりたいと思っていました。
今回ご縁があってFormula Regional Japanese Championship(通称FRJ)に参戦するB-MAX ENGINEERING様 の96号車にラッピングとプロテクションフィルムの施工をさせて頂くことになりました。オーナー様からはデザインのご依頼もあり、ボイジーとしては初めてのレース車両かつデザインも担当させて頂きました。デザインは過去のFRJの車両を参考にしながらオーナー様(実際にドライブされる)のイメージを考慮してブルーをメインにイエローのラインを配置しました。赤も候補にはありましたが、最終的にオーナー様からブルーでオーダーを頂き、施工に入りました。
施工はB-MAX ENGINEERING様の工場にて行うため事前に下見に伺い、採寸、各パーツの状況などを確認、ゼッケンやレギュレーションステッカー、スポンサーステッカーなどを手配し、ヘッドレストは持ち帰って施工までにラッピングをしておく工程としました。マシンは童夢社のF111/3というフォーミュラ専用車です。童夢と聞くとスーパーカー世代の方には懐かしく感じると思います。ボディを覆うカウルは全てカーボン製。なかなかの迫力です。
左がヘッドレストです。ドライバーの頭部を保護するためケブラー繊維で作られています。形状も複雑なので5分割にて施工しました。また走行中のGでヘルメットが当たって傷つくため全面にPPFを施工しています。ゼッケンはフロント1箇所、リアウイングの左右に規定のサイズで配置するよう定められています。フロントは直立ですが、リアウイングは後方に15°寝かせたデザインとなっています。
実際の施工は僕のラッピングの師匠も応援に駆けつけて頂き、3人で2日で仕上げました。今回使用したフィルムはAVERY DENNISONです。柔軟性に優れているので、曲線の多いフォーミュラカーでもしっかりと施工することができました。さらに走行中の飛び石で損傷しやすいフロントノーズ、サイドポンツーンのインテーク、コクピット周りにプロテクションフィルムを施工し、無事完成となりました。
完成した写真です。
オーナー様のご好意でボイジーのステッカーをサイドポンツーンに貼らせて頂きました。
こんなに目立つところにボイジーの名前が入るとは、感激です!
そしてこのマシンはオーナー様自らのドライブで6月の岡山国際サーキットを皮切りに菅生、茂木、富士、鈴鹿と全14戦を戦います。ブログを書いている7月現在、岡山ラウンドが終了し、96号車TAKUMI選手はマスタークラス3位につけています。今後の活躍が楽しみですね!
ここまでお読み頂きありがとうございます。ボイジーのブログは毎週金曜日に更新しています。
次回は最近発売になったメルセデス・ベンツGLBのお話です。お楽しみに!
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